詩桜 最終話
悲しみに暮れて、だめになっていた私のもとに、ある日、美貴が訪れた。
「大丈夫かなって。」
美貴は言った。
何も言わない私に美貴は
「悲しいのはわかるよ。でもね、いつまでもここでとじこもるつもり?そんなんじゃ詩緒里が悲しむよ。それにね、私、考えたんだ。詩緒里が植物状態だったあの一週間は、詩緒里がくれた優しさだったのかなって。あの時すぐ死んでいたら、私達が悲しむからって。いつもやさしい詩緒里だから、そこまで考えていたんじゃないかな。」
と、やさしく言った。私はまた泣いてしまった。
その次の日から、私は部屋に閉じこもるのをやめた。
閉じこもっていても、何も変わらないと思ったから。そして詩緒里に悪いと思ったから。
泣くのは、もう終わりだ。私はやっと立ち直ったのかなぁ。そう感じるようになった。
その次の日、私は詩緒里の死後、初めて《詩桜》の所に行った。
詩緒里との思い出がたくさんある大切な木。
美貴と一緒に行った私は、涙をこらえて木に 「ありがとう。」と言った。
なぜか詩緒里がそこにいるような気がしたから。
「楽しかったよ、シオリ。ずっとずっと忘れないよ。」
私はそう言った。美貴は泣いていた。でも私は泣かなかった。必死でこらえた。
一回拝んで、私は家に帰った。
あの日、君に出会えてから
私の毎日はキラキラと輝いた。
悲しいことがあっても楽しかった
あの日の思い出が心の支え
この出会いは私の中の宝物だよ
君の事はずっとずっと忘れはしない
ありがとう
どれ位長い間、桜を見上げていただろう。もう日が暮れてきた。そろそろ帰ろうか。
私は、詩緒里との事は、「悲しい思い出」としてではなく「楽しかった思い出」として残していきたい。
だって、今でも笑っている詩緒里が
すぐそこにいるような気がして・・・。
[Fin]
「大丈夫かなって。」
美貴は言った。
何も言わない私に美貴は
「悲しいのはわかるよ。でもね、いつまでもここでとじこもるつもり?そんなんじゃ詩緒里が悲しむよ。それにね、私、考えたんだ。詩緒里が植物状態だったあの一週間は、詩緒里がくれた優しさだったのかなって。あの時すぐ死んでいたら、私達が悲しむからって。いつもやさしい詩緒里だから、そこまで考えていたんじゃないかな。」
と、やさしく言った。私はまた泣いてしまった。
その次の日から、私は部屋に閉じこもるのをやめた。
閉じこもっていても、何も変わらないと思ったから。そして詩緒里に悪いと思ったから。
泣くのは、もう終わりだ。私はやっと立ち直ったのかなぁ。そう感じるようになった。
その次の日、私は詩緒里の死後、初めて《詩桜》の所に行った。
詩緒里との思い出がたくさんある大切な木。
美貴と一緒に行った私は、涙をこらえて木に 「ありがとう。」と言った。
なぜか詩緒里がそこにいるような気がしたから。
「楽しかったよ、シオリ。ずっとずっと忘れないよ。」
私はそう言った。美貴は泣いていた。でも私は泣かなかった。必死でこらえた。
一回拝んで、私は家に帰った。
あの日、君に出会えてから
私の毎日はキラキラと輝いた。
悲しいことがあっても楽しかった
あの日の思い出が心の支え
この出会いは私の中の宝物だよ
君の事はずっとずっと忘れはしない
ありがとう
どれ位長い間、桜を見上げていただろう。もう日が暮れてきた。そろそろ帰ろうか。
私は、詩緒里との事は、「悲しい思い出」としてではなく「楽しかった思い出」として残していきたい。
だって、今でも笑っている詩緒里が
すぐそこにいるような気がして・・・。
[Fin]














